先日、和歌山市のビッグ愛で徳島文理大保健福祉学部の柳沢幸夫教授らが見えられ、
「車いす避難サポーター養成講座」を開催されました
コロナ禍でなかなか思うように講義を開催できず・・・
久しぶりの開催となったそうで、弊社社員も5人受講させていただきました♪
(講義中の柳澤幸夫教授) (実際に災害時想定される6つの障壁)
はじめに、過去に実際起こった災害での被害や、近い将来に必ず起こるであろうと言われている
南海トラフ巨大地震のリスクを紹介してくださいました。
近年では2018年の西日本豪雨や2020年の熊本豪雨等、ほかにもさまざま災害が
かなりの頻度で起こっていることを再認識しました。
そして紹介された災害例のなかで共通点が見えてきました。
それは・・・死者の7割が60歳以上の高齢者だということでした。
配布された資料によると、慢性疾患を持つ在宅高齢者280名(平均年齢81.0±7.5歳)のアンケート結果がこちらです。
災害避難場所を認識しているか? の質問に対して→知っているが77%、知らないが23%
災害避難場所までの自力避難が可能か? の質問に対して→可能が45%、不可能が55%
この結果から、避難したくても自力では避難できない高齢者が2人に1人いることになります。
災害時は、平常時に比べると避難場所までの屋外移動(路上)する間に、多くの障壁が発生する可能性があります。
さらに、車いすで移動されている方の多くは自力で避難することが困難ということです。
この事から、1人でも多くの人が助かるためには、多くの市民(子供から大人まで)が
車いす支援方法を学ぶことで、地域の防災力を高める一助となることでしょう。
(車いすの基礎知識を学ぶ様子) (普通に押すとじゃりに引っ掛かり転びそうになる様子)
障壁を乗り越えるために車いすのキャスター(前輪の小さなタイヤ)を上げる様子
→地面に対して30度がベスト!(重心が安定するため)